銀座三越(銀座4丁目)の9階テラスガーデンに安置される地蔵菩薩像で、中央区の民俗文化財に指定されている。江戸時代に埋め立てられた三十間堀川(さんじっけんぼりがわ)の堀底から発見された石仏で、銀座4丁目交差点近くの空き地に祀られて参拝者を集めた。「出世地蔵」の名は、地蔵が空き地から百貨店の屋上へと「出世(昇進)」したことにちなむともいわれ、出世・開運・延命・商売繁昌の御利益で知られる。月次縁日は毎月7日・18日・29日で、縁日には縁日市が立ち並んだ時代もあった。昭和43年(1968年)10月、銀座三越の改築にともない現在の9階テラスガーデンに遷座し今日に至る。都心のデパート屋上という異色の立地ながら、地域住民・買い物客・サラリーマンが立ち寄る生きた民俗文化財として親しまれている。