芬陀院は元亨年間(1321〜1324年)、関白一条内経が亡父の菩提を弔うために東福寺の塔頭として創建した臨済宗東福寺派の寺院である。一条家の菩提寺として中世を通じて保護を受けた。室町時代には画僧・雪舟が当寺を訪れ、枯山水庭園を作庭したと伝わる。鶴亀の庭と呼ばれるこの庭園は室町期の作庭様式を色濃く残しており、後世に国の名勝として指定された。江戸時代には境内が整備され、東庭に茶室「図南亭」が設けられたとされる。明治期の廃仏毀釈の影響を受けながらも法灯は絶えることなく維持され、東福寺の塔頭として現代に至る。現在は本尊に阿弥陀如来を祀り、堂内には歴代住職の肖像画や書画が収蔵されている。雪舟作と伝わる庭…