誓願寺は天智天皇6年(667年)、奈良の地に創建されたと伝わる。その後、平安京遷都に伴い京都へと移され、幾度かの移転を経て現在地に至ったとされる。中世には浄土宗との関わりを深め、法然上人の「誓願念仏」による浄土往生の教えと結びつきながら信仰を集めた。近世には平安時代の女流歌人・和泉式部や清少納言が帰依したとの伝承が広まり、女人往生の道場として女性の崇敬を集めた。豊臣秀吉の側室・松の丸殿もこの寺に帰依したと伝えられる。江戸時代、新京極が新たな盛り場として整備されると、誓願寺はその中心に位置することとなり、念仏道場としての役割を担い続けた。現在は浄土宗西山深草派の総本山として法灯を守り、毎年11月…