月輪寺の草創は奈良時代(8世紀)に遡るとも伝わるが、平安時代後期に法然・西行・親鸞が訪れたことで歴史的な重要性が高まった霊場。
法然上人(1133〜1212年)は源信の『往生要集』に触発されて阿弥陀信仰に傾倒し、43歳のとき(1175年)に専修念仏(せんじゅねんぶつ)の確立に至る前に、嵯峨の山中で厳しい修行を積んだ。月輪寺もその修行地のひとつと伝わる。
西行法師(1118〜1190年)は武士(佐藤義清・さとのりきよ)から出家した歌人・僧侶で、諸国を漂泊しながら秀歌を詠んだ。嵯峨野・嵐山は西行が最も愛した場所のひとつで、月輪寺の山上から愛宕山を望む風景は西行の歌の世界と重なる。
親鸞聖人(…