愛宕神社は大宝元年(701年)、役小角と白山開山の泰澄によって創建されたと伝わる。火伏せ・防火の神を祀り、全国約900社に及ぶ愛宕神社の総本社として崇敬を集めてきた。平安時代には朝廷や公家の信仰を受け、火難除けの霊験あらたかな社として知られるようになったとされる。中世以降は武家社会にも広く信仰が及び、近世には京都町衆の間で「火迺要慎」の御札を台所に祀る風習が定着した。明治時代の神仏分離令により、それまで神仏習合の形態をとっていた愛宕権現の仏教的要素が分離され、現在の愛宕神社として再編された。一の鳥居は嵐山・清滝方面から愛宕山頂の本殿へと続く参道の起点に位置し、古くから参拝者が山中へ分け入る際の…