愛宕念仏寺は天平神護元年(765年)、称徳天皇の勅願により東山に創建されたと伝わる天台宗の寺院である。創建当初は現在の東山区付近に位置していたとされるが、たびたびの兵火や洪水により荒廃を繰り返した。鎌倉時代には伽藍の再興が図られ、現存する仁王門はこの時代に建立されたものとされ、重要文化財に指定されている。その後も長い年月をかけて衰退が続き、境内はほぼ廃絶同然の状態となった。大正時代に入り、山崩れや災害の危険から護るため、嵯峨野の現在地(右京区嵯峨鳥居本)へと移転・再興された。昭和期には本格的な復興整備が進められ、1981年(昭和56年)より参拝者自らが石像を彫る「ふれあい観音」の取り組みが始ま…