大阪市天王寺区真法院町に鎮座する神社で、主祭神は第31代用明天皇(ようめいてんのう、?〜587)。用明天皇は聖徳太子(厩戸皇子)の父であり、推古天皇の兄、日本で初めて仏教を公に受容した天皇として『日本書紀』に記される。社伝によれば用明天皇2年(587年)に崩御した天皇の霊を祀るため、子の聖徳太子が四天王寺を創建した際、四天王寺北側にこの地を選んで五條宮を設けたと伝わる。「五條」の名は用明天皇の諱「橘豊日命(たちばなのとよひのみこと)」にちなむ古称との説、または平安京の五條通と何らかの関係を示唆する説がある。境内は四天王寺エリアの一画に位置し、境内社として秋葉神社・稲荷神社を祀る。用明天皇ゆかりの希少な神社で、仏教公伝期の日本古代史を偲ぶことができる。