月真院は文禄5年(1596年)、豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が夫の菩提を弔うために創建した高台寺の塔頭寺院として開かれた。臨済宗建仁寺派に属し、本尊は釈迦如来を祀る。江戸時代を通じて高台寺の一坊として法灯を守り続けたとされる。幕末期には、新選組の参謀であった伊東甲子太郎が同志とともに新選組を離脱し、慶応3年(1867年)に結成した御陵衛士(高台寺党)の屯所として使用された。御陵衛士は孝明天皇陵の警衛を名目に組織された集団であり、月真院はその活動の本拠地となった。同年11月、伊東甲子太郎は新選組の謀略により油小路で暗殺され、御陵衛士は事実上崩壊した。明治以降も塔頭寺院として存続し、現在に至る。…