冷泉山光明寺は、天文元年(1532年)に創建されたと伝わる浄土宗の寺院である。冷泉町は中世博多において商人や職人が集住した旧市街の中核をなし、御供所エリアとともに寺院が軒を連ねた宗教的景観を形成していた。近世に入ると、天正・文禄年間(1590年代)に豊臣秀吉が朝鮮出兵を企図した際、名護屋城へ向かう多くの武将が博多を経由したとされ、当寺にも参拝した武将がいたと伝わる。江戸時代を通じて福岡藩の支配のもと、地域の檀家信仰と法事・供養の場として機能し続けた。明治維新後の神仏分離令や廃仏毀釈の影響を受けた時代を経ながらも、浄土宗寺院として法灯を継承した。現在も阿弥陀如来を本尊として、博多旧市街の御供所・…