博多三傑(神屋宗湛・大賀宗九と並ぶ)の一人に数えられる博多豪商・茶人、島井宗室(1539-1615年)の屋敷跡に建つ史跡。酒造・金融・日明/日朝貿易で巨富を築いた宗室は、天正10年(1582年)6月2日の本能寺の変の当夜、織田信長の茶会に招かれ本能寺に宿泊していた稀代の生存者である。変時に弘法大師空海直筆の『千字文』を持ち出し脱出し、現在はその軸は博多・東長寺に所蔵される。豊臣秀吉の九州平定後は博多復興に尽力し、養子に遺した「17ヶ条家訓」は日本商人道の古典として知られる。宗室の屋敷の土塀は戦後に櫛田神社境内に移築され「博多べい」として保存されている。