香園寺の創建は推古天皇の時代にあたる596年頃、聖徳太子によって開かれたと伝わる。当初は薬師如来を安置した草庵が結ばれたのが始まりとされる。平安時代初期、弘法大師空海が巡錫の折にこの地を訪れ、大日如来像を刻んで本尊とし、子育て・安産の祈祷法を修したと伝えられる。以降「子安大師」の霊場として広く知られ、四国八十八箇所第61番札所に数えられた。中世には火災や兵乱による衰退もあったとされるが、江戸時代には四国遍路の普及とともに安産・子育て祈願の霊場として参拝者を集めた。昭和期には境内にコンクリート造の近代的な大聖堂が建立され、約500人を収容できる堂内に大日如来が安置される独特の景観が生まれた。現在…