道隆寺は延暦12年(793年)、桓武天皇の勅願により創建されたと伝わる古刹である。寺号は創建に関わった道隆寺という人物に由来するともされる。平安時代初期、弘法大師空海が当地を訪れ、本尊の薬師如来像を一刀三礼で刻んだと伝わり、四国八十八箇所霊場の第77番札所として定められたとされる。中世には兵火や社会的変動により寺勢が衰退した時期もあったと考えられるが、詳細は明らかでない。近世には讃岐地方の霊場巡礼の隆盛とともに再び信仰を集め、眼病平癒の霊験あらたかな薬師如来への信仰が広まった。境内には弘法大師が水をくんだとされる霊水の井戸が伝わり、その水で目を洗うと眼病が治るという言い伝えが根付いた。明治以降…