善通寺は大同2年(807年)、空海(弘法大師)が父・佐伯直田公の旧邸跡に創建したと伝わる。空海は延暦23年(804年)に入唐し、密教を学んで帰国後、生誕の地であるこの地に伽藍を整備したとされる。寺号は空海の父の中国名「善通」に由来する。平安時代以降、真言密教の聖地として広く信仰を集めた。中世には兵火による焼失を繰り返したとされ、伽藍の多くが再建を余儀なくされた。現存する金堂(本堂)は寛永18年(1641年)頃に再建されたものとされ、本尊として薬師如来を祀る。五重塔は享保年間(1716〜1736年)に再建されたと伝わる。明治期には真言宗善通寺派の総本山として独立し、宗派の中心的地位を確立した。現…