大谷祖廟は、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人(1173〜1262)の廟所である。親鸞は弘長2年(1262年)に京都で没し、その遺骨は鳥辺野(現在の東山区周辺)に葬られたと伝わる。その後、娘の覚信尼が文永9年(1272年)に遺骨を改葬し、廟堂を建立したのが大谷廟堂の起源とされる。室町時代には本願寺の発展とともに廟所の整備が進んだ。江戸時代に入ると、東西本願寺の分立(1602年)を経て、東本願寺(真宗大谷派)の廟所として位置づけが明確化された。元禄7年(1694年)に現在地において廟所が整備され、現在の大谷祖廟の形が整えられた。明治期の神仏分離令や社会変動の中にあっても、門信徒の信仰の中心として維持され続…