光岸寺は浄土真宗の末寺として中京区六角油小路町の地に建つ。「光岸」は阿弥陀如来の本願光明が衆生を彼岸(浄土)へ導くことを表す表現で、親鸞聖人の「如来の光明は十方世界を照らし、念仏の衆生を摂取して捨てたまわず」という思想を院名に凝縮したものとも解される。
油小路通は平安京の左京に設けられた南北大路のひとつで、六角通との交差点周辺は六角堂(頂法寺、西国三十三所第18番)の門前として栄えた歴史をもつ。六角堂は飛鳥時代(6世紀末〜7世紀)の創建と伝わる京の名刹で、聖徳太子や小野妹子ゆかりの霊場として知られ、また華道(いけばな)家元池坊の発祥地としても著名。光岸寺はその六角堂の南隣に位置し、六角通以南…