大阪市東成区東小橋に鎮座する延喜式内名神大社で、『日本書紀』垂仁天皇2年(紀元前28年)の条に記載される日本有数の古社。主祭神は下照比売命(シタテルヒメ)で、一説には『古事記』『日本書紀』に登場する渡来系の女神・阿加流比売神(アカルヒメ、新羅の意富加羅国王・都怒我阿羅斯等のもとから逃れて難波に渡ったと伝わる)を祀るとされる。古代難波の地主神として崇敬を集め、摂津国東成郡の古郡社であった。比売許曽(ひめこそ)の社名は「姫社(ひめのこそ)」の古語で、朝鮮半島から渡来した女神を祀る神社であることを示唆する。平安期には『延喜式』に「比売許曽神社」として名神大社に列せられ、境内には江戸期の石鳥居・石造狛犬・庚申塔などが残る。JR・近鉄鶴橋駅から徒歩5分という近さながら、2000年を超える歴史を今に伝える日本古代史の生きた証。