日向大神宮は顕宗天皇元年(485年)、筑紫の日向より天照大御神の神霊を勧請して創建されたと伝わる。伊勢神宮と同様に内宮・外宮の二社を擁する神明造の古社であり、「京のお伊勢さん」として古くから朝廷や公家の崇敬を集めてきた。平安京遷都(794年)以降は都の東に位置する鎮護の社として重視され、歴代の天皇や貴族の参詣が続いたと伝えられる。中世には戦乱による荒廃を経たとされるが、詳細な記録は乏しい。近世に入ると江戸幕府および京都の町衆からの信仰を集め、伊勢神宮への代参にも相当する「お伊勢参り」の代替社として庶民にも広く親しまれるようになった。境内奥の「天の岩戸」は古くから厄除けの霊地として知られる。明治…