龍口山本成寺(りゅうこうざん ほんじょうじ)は、鎌倉市腰越2丁目に建つ日蓮宗の寺院。延慶2年(1309年)、淡路阿闍梨・日賢(にちけん)によって創建された。文永8年(1271年)の龍ノ口法難に際して日蓮上人が斬首を逃れた聖地を護持するため腰越周辺に整備された「腰越六寺」の一つであり、旧本山は鎌倉・小町の本覚寺である。
寺宝として木造日蓮上人坐像を蔵しており、日蓮宗の聖地にふさわしい往時の信仰の篤さを伝えている。境内には樹形の美しい松の古木が立ち、静かで下町的な温かさをもつ境内の雰囲気は観光地化された鎌倉の中にあって別格の親しみやすさを醸す。勧行寺(腰越2-19-15)と同じ番地ブロックに所在し(腰越2-19-9)、両寺は徒歩すぐの距離に並ぶ。子育て・安産祈願の寺としても地域に親しまれている。
文永8年(1271年)の龍ノ口法難で聖地となった腰越の地を護持するため、嘉元元年(1303年)に勧行寺が創建されて以降、周辺には次々と日蓮宗寺院が整備された。本成寺はその6年後、延慶2年(1309年)に淡路阿闍梨・日賢によって創建され、腰越六寺の一に列せられた。旧本山は鎌倉小町の本覚寺(日出上人開山の重要寺院)であり、本成寺はその末寺として法脈を維持してきた。
慶長6年(1601年)に龍口の正式な護持寺院として龍口寺が創建されると、本成寺は他の諸寺と合わせて「龍口寺輪番八ヶ寺」の一として、明治19年(1886年)に龍口寺に常住住職が置かれるまでの285年間にわたって龍口寺の護持・管理を輪番で…