新宿区岩戸町に位置する浄土宗の寺院で、寛永6年(1629年)以前の創建と伝わる。本尊は阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)で、浄土宗の念仏道場として長い歴史を刻んできた。江戸時代には旗本の菩提寺として武家の信仰を集め、境内には江戸期の墓石や石仏が今も残り、当時の武家社会との結びつきを物語っている。岩戸町は神楽坂の南側に広がる寺町で、法正寺はこの一帯の歴史的景観を形成する重要な構成要素となっている。浄土宗の教義に基づく念仏法要や彼岸法要が年間を通じて営まれ、地域住民の精神的な拠り所として現在も機能している。静かな境内は都心の喧騒を忘れさせる穏やかな空間で、神楽坂・岩戸町の歴史散策で訪れたい寺院。東京メトロ牛込神楽坂駅から徒歩5分。