常栄寺は、室町時代中期の文明年間(1469〜1487年)に、周防・長門をはじめ広大な領国を支配した守護大名・大内政弘によって創建されたと伝わる臨済宗の禅寺である。大内政弘は1470年頃に伽藍を整備し、当時明から帰国して山口に滞在していた画僧・雪舟(1420〜1506年頃)に作庭を依頼したとされる。雪舟が手がけたと伝わる池泉回遊式庭園「雪舟庭」は、背後の東山を借景に取り込み、北宋山水画を体現するかのような石組と水景が特徴的である。戦国時代に大内氏が滅亡(1551年)した後も、寺は毛利氏の庇護のもとで命脈を保った。近代以降、雪舟庭の文化的価値が広く認識されるようになり、昭和に入って国の史跡および名…