洞春寺は、戦国大名・毛利元就(1497〜1571年)の菩提を弔うため、天正年間(1573〜1592年)に安芸国吉田郡山(現在の広島県安芸高田市)に創建された臨済宗の寺院である。創建にあたっては毛利家の庇護のもと、元就の冥福を祈る禅刹として整備されたとされる。慶長3年(1598年)、関ヶ原の戦い(1600年)に先立つ毛利家の長州移封に伴い、現在地である山口市水の上町へ移転した。山門は、室町時代に山口を本拠とした大内氏の菩提寺であった国清寺のものを移築したと伝わり、中世の禅宗建築の様式をよく留めていることから国の重要文化財に指定されている。江戸時代を通じて毛利家の菩提寺としての地位を保ち、境内には…