浄住寺は弘仁元年(810年)、嵯峨天皇の勅願により開創されたと伝わる。創建当初は天台宗の寺院として葉室山の麓に営まれたとされるが、中世における詳細な沿革は明らかでなく、戦乱や時代の変遷とともに一時衰退したとみられる。近世に入り、元禄2年(1689年)、黄檗宗の僧・鉄牛道機によって再興され、宗派を黄檗宗に改めた。再興に際して中国風の伽藍配置が整えられ、方丈や庭園など黄檗宗独特の建築様式が導入された。近代以降も黄檗宗の寺院として法灯を継承し、洛西・葉室山麓の閑静な地に境内を保ってきた。現在は秋の特別公開時に方丈や庭園が一般に開放され、参道に連なる楓の紅葉とともに広く知られるようになっている。