永仁3年(1295年)、日蓮の直弟子にあたる日像上人が法華宗布教の拠点として創建したと伝わる。日像上人は京都における日蓮宗弘通の中心的な人物であり、本寺もその活動の一環として設けられたとされる。その後、現在地である松ヶ崎の地に移転し、地域の信仰の中心として歩みを重ねた。松ヶ崎には中世以来、五山送り火の「妙法」の送り火が伝わっており、妙法寺(常圓寺)はその「妙」の字の点火を管轄する寺院の一つとして重要な役割を担ってきた。送り火の起源については諸説あるが、少なくとも近世以降は地域の寺院・住民と一体となって継承されてきたとされる。近代以降も法灯を守り続け、毎年8月16日には「妙」の字を点火して精霊を…