定禅寺は1636年(寛永13年)、仙台藩祖・伊達政宗の命によって建立された天台宗の寺院である。政宗が整備した仙台城下町の中心部、現在の青葉区国分町付近に位置し、城下の重要な寺院として機能したとされる。江戸時代を通じて仙台藩の保護のもとで維持されたが、1868年(明治元年)前後に始まった明治政府の廃仏毀釈政策により廃寺となった。廃寺後、寺域は市街地として再編され、寺の前を通る街路は「定禅寺通り」の名を受け継いだ。1945年(昭和20年)の仙台空襲によって周辺一帯は壊滅的な被害を受け、旧寺院に関わる遺構はほぼ失われた。現在、定禅寺の痕跡を示す有形の遺構は残らないが、ケヤキ並木で知られる定禅寺通りが…