橿原神宮は、初代天皇である神武天皇が紀元前660年に即位したと伝わる大和国橿原の地に、明治23年(1890年)に創建された近代の神宮である。明治天皇は古代の建国聖地を顕彰すべく勅命を下し、全国からの国民的奉賛運動のもとで社殿の造営が進められた。社殿には京都御所の内侍所(賢所)が移築・転用されており、近世御所建築の様式を今に伝える。神武天皇および皇后の媛蹈韛五十鈴媛命を主祭神として祀る。境内は内苑・外苑合わせて約53万坪に及ぶ広大なものであり、外苑には深田池を中心とした自然豊かな庭園が広がる。明治・大正期には国家的聖域として整備が進められ、昭和15年(1940年)の皇紀2600年奉祝には国家的大…