現在の東京駅日本橋口前・千代田区丸の内1丁目にあった江戸幕府の町奉行所の一つ。文化3年(1806年)から慶応4年(1868年)までの62年間、江戸市中の行政・司法・警察を担った北町奉行所が置かれた。歴代奉行には「遠山の金さん」で知られる遠山景元(天保15年〜嘉永5年在任)がおり、ドラマ・時代劇の名場面を生んだ舞台である。石町(こくちょう)の時の鐘に近く、大手門までも至近距離の要地に置かれ、北町・南町奉行所は一月交代の「月番制」で江戸市中の治安維持に当たった。現在は発掘調査で確認された石組の下水溝遺構が東京駅日本橋口広場に一部復元展示され、丸の内トラストタワー前には「北町奉行所跡」の案内板が立つ。