北辰一刀流玄武館を興した千葉周作の弟・千葉定吉が江戸末期に桶町(現中央区八重洲2丁目・京橋2丁目付近)に開いた剣術道場の跡で、「桶町千葉道場」または「小千葉道場」と呼ばれた北辰一刀流の江戸の主要稽古場。嘉永6年(1853年)に土佐藩士・坂本龍馬が剣術修行のため江戸に出て当道場に入門し、定吉が鳥取藩池田家に仕官していた時期は定吉の子・千葉重太郎の下で稽古を積んだ。安政5年(1858年)正月、龍馬は定吉から「北辰一刀流長刀兵法」の目録を伝授され、剣術家としての成熟を迎えた。維新の英雄龍馬の青年期の鍛錬の舞台として幕末志士ファン必訪の地で、現在は中央区八重洲の鍛冶橋通り沿いに説明板が立つ。道場の建物は現存しないが、龍馬と千葉家の交流を伝える江戸剣術史の重要スポット。