若宮八幡宮の創建年代は明らかでないが、古くから高知市若宮の地に鎮座し、仁徳天皇(一説に応神天皇)を主祭神として武家の崇敬を集めてきたと伝わる。中世には土佐を支配した国人領主層の信仰を受けたとされ、戦国期には土佐の覇者・長宗我部元親が四国制覇を志す際に当社へ戦勝祈願を行い、土佐統一への誓いを立てた歴史的な舞台となったと伝えられる。16世紀末に長宗我部氏が没落し、慶長6年(1601年)に山内一豊が土佐藩主として入封すると、山内氏もまた代々当社を崇敬し、藩政期を通じて土佐の武士の精神的守護神として社格を保ち続けた。明治時代の神仏分離・近代社格制度の整備を経て以降も、地域の氏子や崇敬者の支えにより祭祀…