興聖寺(宇治)は道元禅師(1200〜1253年)が曹洞宗の道場を宇治に開いたことを起源に持つ寺院。道元は建仁寺で栄西の門下に入り、正治2年(1223年)に中国・宋に渡り、如浄禅師から「只管打坐(しかんたざ)」の禅を受け、帰国後に曹洞宗を日本にもたらした。
寛元元年(1243年)頃、道元は宇治・深草(ふかくさ)の地に「興聖宝林寺(こうしょうほうりんじ)」を開いたとされ、これが現在の興聖寺の前身。やがて越前(福井県)の山中に移って永平寺を開創し、曹洞宗の一大拠点を形成した。
宇治の道場は道元の没後に衰退したが、寛永元年(1634年)に淀藩主の永井尚政(ながいなおまさ、1587〜1668年)が現…