五大堂の起源は延暦年間(782〜806年)にさかのぼるとされ、坂上田村麻呂が東征の際に毘沙門堂を建立したのが始まりと伝わる。9世紀前半、慈覚大師円仁が五大明王像を安置し、堂を「五大堂」と称したとされる。その後、中世を通じて奥州の有力勢力の庇護を受けながら法灯を維持したとみられるが、詳細な経緯は明らかでない。近世に入り、仙台藩祖・伊達政宗が1604年(慶長9年)に現在の堂宇を再建した。この建物は桃山時代の建築様式を色濃く残す東北地方最古の桃山建築として高く評価され、国の重要文化財に指定されている。堂内には五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉)が安置され、33年に一度の御開帳の際にのみ…