元和元年(1615年)創建と伝わる天台宗の古刹で、山号は新清山、院号は観明院、本尊は阿弥陀三尊(Wikipedia)/阿弥陀如来(tesshow)。開山は鳳算大阿闍梨で、上目黒宿山の清水市之丞・下馬引澤村の新堀新左衛門が開基大檀那として当寺の基礎を築いた。境内には鎌倉時代の板碑が現存することから草創はさらに遡ると推定され、中世以来の宗教拠点だったことを示唆する。享保年間(1716-1735年)には中興の英主・孝順大和尚の時代に上野護国院の末寺として栄え、江戸近郊天台宗の一拠点として地域に根差した信仰を集めた。近隣の烏森稲荷神社の稲荷社はもともと当寺境内に祀られていたものが元禄年間に現在地へ遷座したと伝わり、寿福寺は上目黒の地域信仰の源流としての役割を果たした。中目黒駅至近ながら喧騒を離れた静謐な境内に、鎌倉板碑という中世の遺物と江戸期の寺運興隆が同居する古刹で、「烏森」地名の由来となった稲…