元和5年(1619年)に法泉院日栄(寛永11年〈1634年〉没)が開山した日蓮宗の寺院で、山号は実相山。開基は仙台藩4代藩主・伊達綱村の生母で、歌舞伎『伽羅先代萩』の政岡のモデルとして名高い**三沢初子**。初子は住持日猷・日登に深く帰依し、自らの邸宅を寄進して客堂・庫裡を建立し、伊達家の江戸における日蓮宗信仰拠点として当寺を整えた。当初は碑文谷法華寺(現・円融寺)の末寺であったが、元禄期の不受不施問題の影響で身延山久遠寺末に転属。徳川11代将軍家斉が江戸城で帰依していた日蓮聖人像も当寺に安置され、将軍家と伊達家双方の深い庇護を受けた江戸日蓮宗の名刹となった。1934年(昭和9年)には境内に三沢初子の銅像が建立され、三沢初子の墓は**東京都指定文化財**として今も大切に護られている。中目黒駅至近にあって、伊達家の江戸物語と歌舞伎文化の接点を今に伝える歴史的価値の高い寺院。