御金神社の起源は、金山毘古命を個人の邸内社として長年にわたり祀っていたことに始まる。金属・鉱山・鉱物を司るこの神への信仰は篤く、参拝を願う人が絶えなかったため、明治16年(1883)10月6日に現在地へ社殿が建立され、公開の神社となった。創建者の田中庄吉は金光教の信者で、岐阜県の南宮大社から金山毘古命を勧請したとも伝えられる。社地は江戸時代から鋳物師が集住した釜座通や、幕府の金座・銀座に関わる両替商が軒を並べた両替町通に隣接しており、金銀に縁深い土地柄が信仰の背景にある。主祭神・金山毘古命は『古事記』『日本書紀』に登場する伊邪那岐・伊邪那美の御子神で、五元陽爻(天の位)の第一位の神として全ての…