迦具土神社は、慶長15年(1610年)、徳川家康による名古屋城築城にあわせて城下町が整備された頃に創建されたと伝わる。祭神は火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)で、古来より火を司る神として信仰される。江戸時代を通じて、木造家屋が密集する尾張名古屋の城下町において火災は最大の脅威であり、当社は火伏せ・防火祈願の拠点として篤い信仰を集めた。その信仰形態は近畿を中心に広まった愛宕信仰と深く結びついており、愛宕系の火伏せ神社として城下の人々に親しまれたとされる。明治時代の神仏分離・廃仏毀釈の波を経て、近代には社格制度のもとで地域の神社として位置づけられた。現在も名古屋市西区那古野の地に鎮座し、地域の守り…