如意寺は南北朝時代(1336〜1392年)の創建と伝わる。かつてこの地には臨済宗の大寺・六堪寺が存在しており、如意寺はその塔頭(子院)の一つとして成立したとされる。六堪寺は中世に廃絶したが、如意寺はその法脈を引き継ぐ形で存続し、北名次の地域住民の菩提寺として信仰を集めてきた。
境内の位置する北名次・名次一帯は、延喜式内社・名次神社(廣田神社摂社)が鎮座する歴史ある地域。名次山は万葉集にも詠まれた景勝地であり、古来より摂津国の精神的文化圏の一角をなしてきた。近世以降は名次谷の集落の鎮守的な役割を担い、苦楽園・甲陽園などの邸宅地帯が形成された近現代においても、地域の禅刹として静かに法灯を守り続けて…