兵庫県西宮市神原7-2に鎮座する臨済宗東福寺派の禅寺。阪急甲陽線苦楽園口駅から徒歩約10分、甲陽線沿いの緑豊かな丘陵地帯「苦楽園」の一角に位置する。創建年・開山は文献上不詳だが、臨済宗東福寺派 宗派公式(rinnou.net)に掲載されており、宗派内の正式な寺院として登録されている。
当寺の最大の特色は**参禅道場**としての機能である。毎月最終土曜日、**阪神釈迦牟尼会**が主催する坐禅会が開かれ、参加費500円で宗教・宗派を問わず誰でも参加できる。臨済宗の伝統的な坐禅(壁を向いて座る曹洞宗と異なり、向き合って座る形式)を体験できる場として、阪神間の坐禅愛好者に知られる。
近隣には、同じ臨済宗東福寺派の**如意寺**(北名次町8-5)、延喜式内社・**名次神社**(廣田神社摂社)、阪神間の厄除け大師として知られる**門戸厄神(東光寺)**などが点在し、苦楽園・甲陽園の静かな高台を散策…
積翠寺の創建年・開山については現存する文献に記録が残らず、詳細は不明である。ただし、同じ西宮市北名次町に隣接する臨済宗東福寺派の如意寺は、「かつてこの地に存在した六堪寺の塔頭として南北朝時代(14世紀)に成立した」と伝えられており、積翠寺もこの地域の禅宗寺院の歴史的文脈の中で形成された可能性が高い。六堪寺は中世に廃絶したが、その法脈を引く臨済宗東福寺派の寺院が、如意寺・積翠寺を含むかたちで現在まで存続している。
近代以降、苦楽園・甲陽園一帯は阪神間の高級邸宅地として発展し、文人・実業家が多く移住した。積翠寺はこの地域の禅の道場として、参禅を求める地域住民の精神的な拠り所となってきた。現在は阪…