板橋区大谷口に鎮座する氷川神社で、主祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)・稲田姫命・大己貴命。社伝によれば平安時代末〜鎌倉時代初期の創建と伝わる古社で、大宮氷川神社(武蔵国一宮)の分霊を勧請した大谷口村の鎮守。武蔵野台地の縁辺に位置し、南側は石神井川支流の小さな谷に面する立地で、古代の小野照崎周辺の水源を擁する地形的要衝であった。江戸時代には豊島郡大谷口村(現在の大谷口・大谷口上町・大谷口北町)の産土神として信仰を集め、明治時代には村社に列せられた。境内には江戸時代の石鳥居・石灯籠・庚申塔などの石造物が残り、武蔵野の鎮守社の趣を今に伝える。毎年9月の例大祭では神輿渡御が行われ、大谷口地区の伝統的な祭礼文化を現代に継承している。東京メトロ小竹向原駅・要町駅から徒歩12分。