大阪市天王寺区生玉町に所在する曹洞宗の寺院。山号は生魂山、本尊は釈迦牟尼仏。元和9年(1623年)、僧・儀春が志摩国領主稲垣家の菩提寺として真田山に開創し、寛永9年(1632年)に現在の下寺町・生玉寺町の寺町へ移転した。江戸時代は「齢延彼岸桜」の名所として大坂町人に親しまれた。境内の墓地には江戸後期から昭和にかけての大阪文化史を彩る著名人の墓が集まっており、泊園書院を開いた儒学者・藤澤東畡(とうがい)、その子で「通天閣」「仁丹」の命名者として知られる藤澤南岳、浪速の三名医の一人・原老柳、新々刀の刀工として土佐藩に仕えた左行秀(本名・豊永東虎)、昭和の大阪を代表する洋画家・鍋井克之らが眠る。大坂の学問・工芸・医療・美術の記憶が集約された文人墓地として、歴史愛好家の参拝が絶えない。