旧安田庭園の歴史は元禄3年(1690年)頃にさかのぼる。常陸府中藩主・本庄宗資が隅田川に面したこの地に汐入回遊式庭園を造営したのが起源とされる。隅田川の潮の干満を利用して池の水位が自然に変化する「汐入の池」を中心とした構成で、江戸時代を通じて典型的な大名庭園として機能した。その後、庭園は幾度か所有者が変わり、明治期に入ると実業家・安田善次郎(安田財閥創始者)が購入し、「安田庭園」として整備・管理した。大正12年(1923年)の関東大震災後、安田家の遺志により東京市に寄贈され、翌年から市民に公開された。第二次世界大戦後は東京都を経て墨田区に移管され、現在は墨田区が管理する無料の公園として公開され…