住吉神社(両国)の創建年代は明らかではないが、摂津国(現・大阪府)の住吉大社より底筒男命・中筒男命・表筒男命・神功皇后の四柱を勧請して創建されたと伝わる。両国・本所一帯は隅田川に面した水上交通の要衝であり、江戸時代を通じて舟運・水運業が栄えた地域であったことから、航海・漁業・商業の守護神である住吉三神への信仰が船頭・商人・職人の間で篤く広まったとされる。両国橋の整備により17世紀後半以降に両国が江戸の重要な交通拠点として発展すると、当社の氏子域も拡大し、地域の守護神としての地位を確固たるものにしたと考えられる。明治時代の神仏分離令・社格制度の整備を経て近代社格を取得し、地域の産土神社として継承…