了徳寺は上京区梶井町(河原町今出川下る)に位置する真宗大谷派の寺院。所在地の「梶井町」の地名は、かつてこの地にあった「梶井宮(かじいのみや)」すなわち「三千院門跡(天台宗系の皇族寺院)」の前身院家の所在地に由来する。梶井宮は平安時代以来、天台座主を務めた皇族が居住した門跡寺院で、後に洛外・大原の三千院として発展した。
了徳寺は近世ないし近代に真宗大谷派(東本願寺系)の寺院として現在地に創立されたとみられる。当地は幕末から明治にかけて、鴨川を望む閑静な地域から大学城(旧第三高等学校、現京都大学)が設置された学術地区へと変貌した。現在の梶井町は京都大学医学部・附属病院の敷地に隣接しており、了徳寺…