神楽坂・横寺町の寺町通りに佇む曹洞宗の古刹で、正式には桃嶽山菩提園龍門寺という。駒込吉祥寺の末寺にあたり、後に吉祥寺九世となる寰国龍尊和尚(正保2年=1645年遷化)を開山に迎えて草創。創建は徳川幕府成立以前に遡ると伝わり、もとは牛込門内田安にあったが、元和2年(1616年)に現在の横寺町の地に移転した。江戸城外郭の整備に伴う寺町形成の一翼を担った寺院のひとつで、『牛込區史』には「駒込吉祥寺末 年代不詳、牛込門内田安に起立、元和二年横寺町地に移る」と記録される。本尊は丈八寸五分の木造釈迦如来立像。境内には身代わり不動尊、龍門寺稲荷、金比羅社、秋葉権現、水子地蔵、宝篋印塔が祀られ、小さな境内ながら見どころが多い。寺号の由来となった地名「横寺町」は、神楽坂の裏手に寺院が横並びに建ち並んだことに因み、幕末・明治には尾崎紅葉の旧居(横寺町47)をはじめ硯友社の文人たちが集った文学の街としても知られ…