瀬ヶ崎神社の創建年代は明らかでないが、六浦東の地は鎌倉時代から重要な地域であった。六浦(むつうら)は建長6年(1254年)に北条時頼が整備した六浦道(朝夷奈切通を経て鎌倉と結ぶ道)の海側起点として栄えた港町で、鎌倉幕府の海上交通を支えた要衝の地である。瀬ヶ崎はその六浦の一角に位置し、海と山に囲まれたこの地の産土神として古くより信仰されてきたと伝わる。大正期の碑が残ることから、近代においても地域コミュニティの信仰の場として継承されてきたことが確認できる。現在も高台の境内に氏子の奉納した狐の石像が並び、地域の守護神として今日まで大切に守られている。