一乗院は大阪府池田市鉢塚に位置する真言宗の寺院で、摂津国八十八箇所霊場第58番札所にあたる。「一乗」とは法華経・華厳経等における「唯一の乗り物(教え)」を意味し、すべての衆生が等しく悟りへと至るという仏教思想を体現した寺号である。池田市は北摂の中心都市として古くから栄え、古代の能勢街道沿いに宿場・市場が形成されてきた地域である。鉢塚という地名は仏器の鉢を埋めた塚に由来するとも伝わり、古代以来の仏教的な痕跡を地名に残す地域として知られる。摂津国八十八箇所の巡礼路において、池田市内に設けられた第58番・一乗院と第59番・常福寺は連番で隣接する札所であり、北摂エリアの巡礼者を迎える重要な拠点として機…