正式名称は日蓮宗題経寺。寛永6年(1629年)創建。帝釈天(インドラ神)を本尊とし、江戸時代に信者が帝釈天の板本尊を発見したことで庶民信仰が広まり「庶民の神様」として栄えた。現代では映画「男はつらいよ」シリーズの舞台として、主人公・車寅次郎が旅から戻るたびに訪れる下町の象徴として広く愛されている。帝釈堂外回廊の「胴羽目彫刻」は大正11年(1922年)から約20年の歳月をかけて完成した法華経の説話を題材にした10面の木彫彫刻で、繊細かつ力強い造形は近代木彫の最高傑作と評される。境内の庭園「邃渓園」は昭和初期に作られた回遊式庭園で四季折々の美しさを見せる。帝釈天参道には草だんご・煎餅など昔ながらの土産物屋が軒を連ね、昭和の下町情緒あふれる参道として全国から観光客が訪れる。
寛永6年(1629年)、禅那院日忠および題経院日栄によって開山されたと伝わる日蓮宗の寺院で、正式には題経寺と称する。創建当初より帝釈天(インドラ神)を祀るとされるが、江戸中期に帝釈天の板本尊が境内で発見されたことを機に、「庚申の日」の縁日信仰が民衆の間に広まり、江戸近郊の庶民信仰の拠点として隆盛した。明治・大正期には境内の整備が進み、大正11年(1922年)から約20年をかけて帝釈堂外回廊に法華経説話を題材とした10面の胴羽目彫刻が完成し、近代木彫の傑作と高く評価される。昭和初期には回遊式庭園「邃渓園」が造営された。昭和44年(1969年)に始まった映画「男はつらいよ」シリーズの舞台となったこ…