長盛山松久寺(ちょうせいざん しょうきゅうじ)は、鎌倉市浄明寺5丁目の閑静な谷戸に佇む曹洞宗の寺院。鎌倉市内に現存する曹洞宗寺院はわずか4ヶ寺(大船観音寺・黙仙寺・龍宝寺・松久寺)に過ぎず、臨済宗が圧倒的多数を占める古都における数少ない曹洞禅の拠点である。
境内は観光ルートから外れた山懐の静寂の中にある。参道の石段を上ると、愛らしい石仏・小僧の石像が点在し、本尊として石造地蔵菩薩立像を祀る堂が迎える。特に目を引くのが四隅に鬼瓦風の顔を刻んだ石灯籠で、鎌倉市内でも唯一とされる独特の意匠が参拝者を驚かせる。境内には稲荷社も祀られており、往時にここに花城天満宮が勧請されていた歴史を伝える。御朱印の授与も行われており、写経(月1回程度)も実施されている。