正栄寺は左京区和国町407番地に所在し、新堺町通(にいさかいまちどおり)沿いに寺地を構える。周辺の和国町・正往寺町・福本町には浄土宗・顕本法華宗等の寺院が多く分布しており、正栄寺もこれらの一院として念仏信仰の場を提供してきた。
「正栄(しょうえい)」という寺名は「正しく栄える」「浄土の正覚に栄えること」を意味し、仏道に正しく歩むことを願った称号と解釈される。新堺町通は仁王門通から南に下り、孫橋(まごはし)町を越えて二条通へ向かう細路地で、この一帯は江戸時代から続く職人・商人の住む下町的な風情が残る。現在も地域の菩提寺として壇家の法要・葬祭を担い続けている。