神楽坂6丁目に位置する天台宗の小さな寺院で、長禄年間(1457-1460年)の創建と伝わる。この寺院の最大の特徴は本尊の「草刈薬師」と呼ばれる薬師如来像にまつわる伝説である。長禄年間に太田道灌が江戸城築城のためこの付近で用材の草刈りを行っていた際、草むらの中から光り輝く薬師如来像を発見したと伝えられる。道灌はこの霊験に感じ入り、堂宇を建立して薬師如来を安置した。これが「草刈薬師」の名の由来であり、寺院の起源とされている。現在の境内は小規模ながらも歴史の重みを感じさせ、神楽坂の路地裏散策で見つけると嬉しい隠れた古刹。道灌ゆかりの寺院として城郭史ファンにも注目される。東京メトロ神楽坂駅から徒歩3分。