社伝によれば神武天皇元年(紀元前660年頃)、神武天皇が鳥見山中の霊畤において皇祖天神を祀ったことに始まると伝わる。この故事は『日本書紀』にも記され、大和における国家祭祀の原点として位置づけられてきた。平安時代に編纂された『延喜式』神名帳(927年)には式内社として登載されており、古代より朝廷から篤い崇敬を受けた社であることが確認できる。中世には兵火や社会的動乱により社勢が衰退した時期もあったとされるが、詳細な記録は伝わっていない。近世には大和国内の神社として地域の信仰を集め続け、江戸期を通じて祭祀が維持された。明治時代には近代社格制度のもとで県社に列せられた。現在は鳥見山西麓に上津尾社・下津…