箸墓古墳は3世紀後半(古墳時代前期)に築造されたとされる全長約280メートルの前方後円墳であり、日本最古級の大型前方後円墳として位置づけられる。奈良県桜井市の纒向遺跡南端に立地し、古代ヤマト王権の成立期を象徴する遺構とされる。宮内庁により第7代孝霊天皇の皇女・倭迹迹日百襲姫命の陵墓(大市墓)に治定されており、現在も宮内庁が管理する。学界では邪馬台国の女王卑弥呼の墓とする説が有力視されており、近年の放射性炭素年代測定や出土土器の研究がその根拠を支持するとされる。「箸墓」の名称は、日本書紀に記された「箸が原因で姫が亡くなった」という伝承に由来すると伝わる。江戸時代以降、墳丘を取り巻く周濠は農業用溜…